映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』基本データ
- タイトル:『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』
- 原題:Captain America: Brave New World
- 公開年:2024年
- 監督:ジュリアス・オナー (Julius Onah)
- 主演:
- サム・ウィルソン(キャプテン・アメリカ)役:アンソニー・マッキー
- サディアス・“サンダーボルト”・ロス大統領役:ハリソン・フォード
- サミュエル・スターンズ(リーダー)役:ティム・ブレイク・ネルソン
- ベティ・ロス役:リヴ・タイラー など
- 上映時間:118分
- 主な受賞・映画祭出品:公開直後のため情報なし
- 視聴方法:全国劇場で公開中
この記事でわかること
- 本作を観る前に押さえておきたい「インクレディブル・ハルク」の重要性
- サムが“スクリーンのキャプテン・アメリカ”として本格デビュー!見どころアクション解説
- バッキーとのコンビ再来&役者としてのセバスチャン・スタンの魅力
- エターナルズへの言及やアベンジャーズ再結成への布石?MCU今後の展開予想
はじめに
こんにちは。当ブログにお越しいただきありがとうございます。今回は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』を観てきましたので、その感想を中心にお伝えします。私は映画だけでなくドラマも含めてMCUを一通り追っているのですが、そんな私でも「もっと前に復習しておけばよかった…」と思う部分があったり、サム・ウィルソンがいよいよ“スクリーンのキャプテン・アメリカ”としてどんなアクションを見せるのかワクワクしたり…。そのあたりを踏まえてレビューしてみました。ぜひ最後までお付き合いいただければ嬉しいです。

あらすじ
先代キャプテン・アメリカであるスティーブ・ロジャースから象徴たる盾を引き継いだサム・ウィルソンは、新世代のキャプテン・アメリカとして日々奮闘している。そんな折、国際首脳が一堂に会する会議で大規模な爆破事件が勃発し、世界中の国々が一気に対立ムードへと傾いてしまう。混乱を鎮めようと奔走するサムの前には、驚くべき形態へと変貌を遂げた大統領ロスが立ちはだかる。だが、実はこの不穏な事態の背後には、別の人物が巧みに仕組んだ陰謀が隠されていたのだった。果たしてサムは、新たな“正義”を提示しながら、この巨大な陰謀を打ち砕くことができるのだろうか。
私が観ることになったきっかけ&MCUとの付き合い方
ほぼ全部追っているが境界があいまい
私はこれまでMCUの長編映画は1作目である『アイアンマン』から、昨年公開の『デッドプール&ウルヴァリン』まで、すべて視聴済みです。ドラマも『シークレット・インベージョン』までは観ています。ただ、アニメ『What If...?』や現時点で最新(?)の『アガサ』など未チェックのタイトルもあり、「どれがMCU本流で、どこまで繋がっているの?」と時々分からなくなることも。とはいえ、気になる新作は追いかけてしまうのがファンの性(さが)ですよね。
キャプテン・アメリカへの思い入れ
MCUのなかで一番好きなヒーローは? と聞かれたら、やはりスティーブ・ロジャーズ(初代キャプテン・アメリカ)と答えます。特に『ウィンター・ソルジャー』を観たときに「あれ、スパイ映画のような緊張感もあって、ヒーロー映画としてすごく面白いぞ」とハマった記憶があります。
スティーブの後を継いだサム・ウィルソンについては、ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の最終回で“キャプテン・アメリカ”としての姿が描かれたのが印象的でした。ただ、ドラマの尺上どうしても本格的なアクションは少なめだったので、やはりスクリーンでの大規模アクションを見たい!と思ったわけです。今回の『ブレイブ・ニュー・ワールド』で、サムの真価がいよいよ発揮されるだろうと期待しながら劇場へ足を運びました。

観賞の感想:良かったところ・惜しかったところ
予想外に重要だった『インクレディブル・ハルク』
観終わってまず思ったのは、「もっと前に『インクレディブル・ハルク』を復習しておけば良かった…!」ということです。本作では、あのハルク映画(2008年公開)に登場したサディアス・ロスやサミュエル・スターンズが大きく関わってきます。
ところが私は最後に『インクレディブル・ハルク』を観たのが、2018年に『インフィニティ・ウォー』が公開された頃。かれこれ6〜7年前で、しかも当時はあまり重要視していなかったため、設定やキャラの細かい部分をだいぶ忘れていました。結果として、彼らの因縁や関係性に深く乗り切れないまま話が進んでしまい、もったいない鑑賞体験になってしまったというわけです。
逆に言えば、本作の中核にある陰謀劇は、あの作品をしっかり覚えていればずいぶん盛り上がるはず。私のように「ハルク映画はMCUでそこまで重要じゃないんでしょ?」と思っていた方は、本作を観る前にもう一度見直しておくと、より楽しめるんじゃないかと思います。
“スクリーンデビュー”したサム・キャップのアクション
本作の見どころのひとつは、何と言ってもサムがキャプテン・アメリカとして本格的に躍動するアクションシーンです。盾+ウィングという組み合わせに加え、ブラックパンサーさながらのエネルギー吸収&放出ギミックを備えたスーツが登場し、「超人血清なしでも強敵に対抗できる仕組み」を説得力ある形で補っています。
その結果、空中戦を交えたスピード感あふれるアクションが多数展開されました。一方で、地上戦の見せ場はもう少し見たかったのが本音。スティーブ版キャップのような泥臭い肉弾戦とは違う良さはあるものの、個人的には「サムならではの地上戦アクション」ももっと観たかったなと思います。ただ、「スクリーンデビュー作」としては十分アクション面でも存在感を示してくれたでしょう。
バッキーの登場とセバスチャン・スタンの役者力
サムの相棒といえば、やはりバッキー(セバスチャン・スタン)。私は正直、「エンドクレジットに顔見せするくらいで、『サンダーボルツ*』への橋渡しをする程度かな?」と思っていたのですが、実際の登場シーンではサムとの絡みもしっかりあって、「やっぱこのコンビいいわ〜…」と改めて思わされました。
それとは別に私が感じたのは、セバスチャン・スタンという役者の振り幅の広さ。ちょうど本作を観る前日に、『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』という作品を観たんですよ。そこで彼がドナルド・トランプを演じていたのですが、まったく毛色の違う役を見たあとだと、「役者って本当にすごい…!」とただただ感心してしまいます。
バッキーがどのように活躍し、今後の展開に繋がっていくかは実際に観てのお楽しみですが、サム&バッキーのやり取りを見ると「そうそう、この感じ!」とMCUファンとしては嬉しくなりますよね。
エターナルズへの言及と世間の評価
本作は、『エターナルズ』の設定を拾った要素もあり、MCU全体の繋がりを感じられます。ただ『エターナルズ』は世間的に評価が割れがちで、不人気気味な声もありますよね。私はあの作品がけっこう好きなので、今回の「エターナルズの世界観を活かす動き」が嬉しかった一方で、「この先どういう形で統合されるんだろう…」という不安も少しあります。
そういえば、もうすぐアベンジャーズだけどエンドクレジット後にムーンナイトが出たりするのかな? と期待していたのですが、残念ながら今回はお目にかかれず。そもそも彼はいつMCU本流に合流してくれるのか……ちょっとネタ半分ですが、ファンとしては気になって仕方がありません。
まとめ:今後のMCUとサム・キャップへの期待
トータルで見ると、本作は「MCUに深く通じていればいるほど楽しめる」タイプの内容。私は『インクレディブル・ハルク』の記憶があやふやだったせいで、彼らの因縁をしっかり追いきれなかったのが悔やまれました。ぜひ予習としてハルク映画を見直しておくことをおすすめします。
一方で、サム・ウィルソンが大スクリーンで堂々と“キャプテン・アメリカ”を名乗り、盾とウィングを自在に使いこなす姿は見応えあり。地上戦をもっと観たい気持ちも残りましたが、スクリーンデビュー作としては上々で、今後さらに進化していってほしいところです。
さらに、『エターナルズ』の設定を拾いつつ、アベンジャーズ再結成に向けた空気が漂い始めている印象もあります。『エンドゲーム』以降、しばらく各作品がバラバラに動いていたMCUが、ここからどうやって再び合流していくのか——その道筋を想像するのもファンとしての醍醐味ですよね。
というわけで、個人的には全体的に「まずまず満足。けどもっと深く楽しむには復習が必須だったな」という感想でした。皆さんもぜひご覧になった際は、感想を共有していただけると嬉しいです。今後のMCUがどんな広がりを見せてくれるのか、期待しながら追いかけていきたいと思います。
公式サイトはこちら:
『キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド』公式サイト