映画『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』基本データ
- タイトル:『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』
- 公開年:1981年
- 監督:スティーヴン・スピルバーグ
- 製作総指揮・原案:ジョージ・ルーカス
- 出演:
- ハリソン・フォード(インディアナ・ジョーンズ)
- カレン・アレン(マリオン・レイヴンウッド) ほか
- 上映時間:115分
- 主な受賞歴:第54回アカデミー賞 視覚効果賞・編集賞・美術賞・音響賞などを受賞
- 視聴方法:DVD・Blu-ray・各種配信サービスなど
この記事でわかること
- 映画『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』のあらすじ&主要な見どころ
- 1980年代初頭に花開いた“クラシック冒険映画”の要素
- サイレント映画との共通点に見るアクション演出の妙
- ゲーム版『インディ・ジョーンズ 大いなる円環』から広がる筆者のゲーム遍歴
- 映画とゲームを合わせて楽しむちょっとしたヒント
はじめに
こんにちは。当ブログ『ねことシネマ』にお越しいただき、ありがとうございます。今回ご紹介するのは、冒険活劇の金字塔ともいえるスティーヴン・スピルバーグ監督作品『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』です。ハリソン・フォードと言えば『スター・ウォーズ』のハン・ソロ役で有名ですが、この“インディ・ジョーンズ”像も彼の代表的キャラクターとして根強い人気を誇っています。
実は、この作品を久々に再鑑賞したのは、プレイステーション5(PS5)でリリースされたゲーム『インディ・ジョーンズ 大いなる円環』をプレイしたのがきっかけでした。もともとSteamやXbox向けに先行発売されていたのですが、トロフィー集めが好きな私としてはPS5版を待ちたいところ。ようやく先週リリースされ、ワクワクしながらチュートリアルを始めた瞬間、あのインディの世界観がそっくり再現されていてテンションが一気に上がりました。
何度も観ている映画とはいえ、改めて観返すとアクションや編集の妙に感嘆せずにいられません。とはいえ、正直なところインディ・ジョーンズシリーズにドハマりしているわけではなく、「確かに面白いけれど超お気に入りというほどでもない」くらいの距離感です。それでもゲームを通じて触れ直すと、やっぱりジョン・ウィリアムズのテーマ曲が流れただけで高揚してしまう――このキャラクターと音楽の力はすごいですよね。
そんな微妙な“程よいファン目線”を交えつつ、映画の魅力やゲームとの関連、そして私自身の“ゆるゲー遍歴”についても半分コラムとして語っていきます。よろしければ最後まで読んでみてください。
あらすじ
物語の舞台は1936年、第二次世界大戦前夜。アメリカ人の考古学者インディ・ジョーンズは、旧約聖書にある“契約の箱(聖櫃)”を求めて世界各地を奔走します。ところが、この“聖櫃”の力に目をつけたナチス・ドイツが、ライバル考古学者ベロックを雇って同じ秘宝を追いかけ始めるのです。
そしてインディの昔馴染みであるマリオン・レイヴンウッドも巻き込まれ、トラップだらけの遺跡や灼熱の砂漠を舞台にした争奪戦がスタート。巨大な岩が転がる仕掛けや、自動車・飛行機を駆使したド迫力のスタント、そして“神の怒り”を巡る不気味な儀式まで、息つく暇もないアクションが連続します。“これぞ冒険活劇の醍醐味!”と唸るほどスリリングな展開が目白押しで、主人公インディが絶体絶命のピンチをどう乗り越えるのか、何度観てもワクワクさせられます。

作品の魅力
古き良き冒険映画を最新技術(当時)で再構築
スピルバーグとルーカスが手を組んだ背景には、1930~50年代に流行した週刊連続活劇(シリアル)への強い愛があります。もともと映画館で毎週15~20分程度の短編が連続上映され、毎回スリリングな崖っぷちシーン(クリフハンガー)で終わる――そんなスタイルが、当時の少年少女を熱狂させていました。
彼らはこれを現代に蘇らせるべく、CGに頼らない本物のスタントや特殊効果を徹底的に追求。冒頭の神殿で巨大な石球が転がってくる場面や、トラック上での乱闘シーンは、まさに“手間と危険を惜しまず撮った”実写ならではの迫力です。サイレント映画的とも言える「セリフに頼らずアクションで魅せる」手法が、今観てもワクワク感を引き立ててくれます。
インディ&マリオン、泥臭いヒーローとタフなヒロイン
インディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)は、拳を振り回して痛がるし、蛇が苦手で怯えるような“人間臭さ”が魅力です。おまけに助かるためなら“拳銃で片付けちゃう”というリアルさもあるから、超人ヒーローというよりは「そこらの冒険野郎が頑張っている」感覚に近い。だからこそ観客は彼に親近感を抱き、一緒にドキドキして応援できるのだと思います。
ヒロインのマリオン・レイヴンウッド(カレン・アレン)も印象的で、酒場で大男相手に飲み比べ勝負を制するなど、ただの“お姫様ポジション”ではありません。むしろインディを殴り飛ばし、危機を脱するために自ら機転を利かせる姿が痛快そのもの。ここが当時のアクション映画としてはかなり革新的で、今でも色褪せない女性キャラクター像といえます。
神秘モチーフ×勧善懲悪のエンタメ感
本作のキーアイテムである“聖櫃(アーク)”は、旧約聖書に実際に登場する伝説でありながら、その正体は謎めいています。ナチスはそれを軍事利用しようとしますが、ラストでは一種のホラー演出とともに“神の怒り”に触れて滅びの道を辿る。
インディ自身も「目を開くな!」とマリオンに叫び、力を直視せずにやり過ごす――この展開が、ただの勧善懲悪モノを超えた神話的な余韻を与えてくれます。“人智を超えた領域”に軽々しく立ち入ると痛い目を見る、という教訓ともとれますよね。アクションとホラーが巧みに融合した名シーンです。
まとめ
ここまで映画『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』のポイントをざっくりご紹介してきました。実は私自身、このシリーズを「大好き!」とまでは言い切れない距離感で観ています。もちろん面白いのは承知のうえですが、何度も観返すほどのめり込んでいるわけではない――そんな温度感です。ところが、PS5で『インディ・ジョーンズ 大いなる円環』を遊んでいたら、やっぱりあのメロディを聴くだけでテンションが上がってしまうし、映画を再度鑑賞したくなる不思議。音楽やキャラクターの“ブランド力”ってすごいですよね。
筆者の“ゆるゲー遍歴”コラム:あの頃から今に至るまで
ここからは当ブログ的コラムとして、私のゲーム遍歴を少し語らせてください。
- 幼少期~現在:世代とハードの話
私は20代後半で、幼稚園から小学生あたりの頃はプレイステーション2が“家のメイン機”でした。そのほかにも、家にあったファミコンや世代であるGBA、ゲームキューブなども触ってはいましたが、一番思い入れが深いのはPS2。特に『キングダム ハーツ』にどっぷりハマって、やり込んでいた記憶があります。 - 人生最高の1本は“キングダム ハーツ”
初代から最新作まで、さらにHD版やファイナルミックス版、スマホアプリ系も漏れなくプレイしてきた生粋の“KINGDOM HEARTSフリーク”です。オーケストラコンサートなどにも足を運ぶほどの熱の入れようで、個人的な最高傑作は『キングダム ハーツII ファイナルミックス』。レベル1縛りで銀冠をとるほど(キノコは諦めました...分かる人には分かるはず!)遊び尽くしました。もちろん3のDLCボスである"ヨゾラ"も倒しています。(当時大学生だった私は寝る間も惜しんで3日間挑み続けました...) - PS5での新作ラッシュとFPS酔い
最近は『インディ・ジョーンズ 大いなる円環』のほか、『ファイナルファンタジーVII リメイク(リバース)』や『アストロボット』などもプレイしました。ただ、一つ悩みなのが“FPS酔い”。『インディ・ジョーンズ 大いなる円環』は主観視点パートメインな分、長時間プレイがキツくなることもあり、好きなのに思うように進められないジレンマがあるのが切ないところです。 - 今後楽しみにしているタイトル
6月発売予定の『デス・ストランディング』2作目をはじめ、いろいろチェックしています。私は基本的に“ビッグタイトル”と呼ばれるシリーズは片っ端から触ってみるタイプなので、今後も気になる新作があれば、たまにはブログで触れていきたいと思っています。
映画&ねこブログとして始めた「ねことシネマ」ですが、映画から派生してゲームにどっぷり浸かるパターンも大いにアリだと思うんです。こうしてあらためて映画とゲームを行き来してみると、物語の世界観を二度・三度と楽しめる喜びがあるんですよね。「インディの冒険を追体験→映画を見直す→またゲームが進んで、さらに映画の記憶が重なる」という循環は、なかなか贅沢な楽しみ方かもしれません。
映画単体で見ても十分面白い『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』。未見の方はもちろん、かつて観たきりという方も、ゲームやほかのシリーズ作をきっかけにぜひ再鑑賞してみてはいかがでしょう。週末や連休にゆったり時間をとって、インディ&マリオンの泥臭くも爽快な冒険を楽しんでください。観終わったら、ゲーム版の世界でさらなる冒険をするのもおすすめですよ。
- IMDb『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』
キャストやスタッフの詳しい情報、ユーザーからの評価やレビューなどが充実しています。英語サイトですが、作品の撮影秘話やTrivia(トリビア)も多く、さらに深く知りたい方にはおすすめです。 - IMAXで観て再発見!スピルバーグの『E.T.』が私の人生ベストに入るかもしれない話
同じくスピルバーグの大傑作です。