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【ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー 感想】猫と楽しむ!ゆる×本格アクションを徹底レビュー

映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』基本データ

  • タイトル:『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』
  • 公開年:2023年(日本)
  • 監督:阪本裕吾
  • 出演:
    • 髙石あかり(ちさと役)
    • 伊澤彩織(まひろ役)
    • 丞威(神村ゆうり)
    • 濱田龍臣(神村まこと) など
  • 上映時間:101分
  • 主な評価・映画祭出品
    • インディーズ映画ながら海外でも高評価の作品
  • 視聴方法:各種配信プラットフォーム(Amazon Prime Video、U-NEXT ほか)やDVD・Blu-rayで配信・発売中

この記事でわかること

  • 続編でもしっかり楽しめるポイント(アクション・ギャグなど)
  • ゆるく進化した日常パートの魅力
  • 新キャラ「ゆうり」と「まこと」との関係が生む切なさ
  • “あの映画”を思い出させるアクション演出の妙
  • わが家の猫・はるの写真で癒される(?)要素

はじめに

当ブログ「ねことシネマ」にお越しいただきありがとうございます。
今回は、前作『ベイビーわるきゅーれ』に続いて、阪元裕吾監督の続編『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』をご紹介します。
実は、最新作である『ナイスデイズ』のBDが手元に届いたり、来週は「ネムルバカ」の公開が控えていたりと、最近“阪元裕吾ワールド”にどっぷり浸かっているところです。「続編を取り上げるのはどうかな」と思いつつ、観直してみたらやっぱり面白く、語らずにはいられませんでした。

わが家の猫(ハル)も、私が映画を観ている横にちょこんと座って同じ画面を見つめる(風?)で、まったり気分を満喫している様子。
ここでは、そんな“猫と映画”の日常をゆるく交えつつ、本作の魅力をお伝えできればと思います。

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あらすじ

本作は、前作と同じ世界観で描かれる“殺し屋女子コンビ”ちさと&まひろの日常(と非日常)を描いたアクションコメディです。
彼女たちは相変わらず社会にはなじめず、普通のバイトや人付き合いを苦手としながらも殺しの腕だけは一級品。そんな彼女たちのポジションを奪って“正規クルー”になろうと、若き殺し屋コンビ「ゆうり」と「まこと」が動きだし、ふとしたことから対決へ――。
ところが、お互い似たような境遇同士なだけに気が合いそうな空気も漂い、殺し屋同士でしか通じ合えない奇妙な共感が生まれます。最終的にはプロとして闘わざるを得ないのですが、クライマックスには少し切ない余韻も残る物語となっています。


本作の魅力と感想

前作以上にユニークなアクション演出

前作でも高く評価された近接格闘や銃撃シーンは、本作でもさらに磨きがかかった印象です。
序盤の銀行での格闘シーンでは、回転イスに座る強盗犯をちさと&まひろが殴り続けて、その回転を利用しながら痛めつけるという、ちょっと笑ってしまうような演出が登場します。
この場面は、タランティーノ監督の『デス・プルーフ』で、女性陣がカート・ラッセルを囲んでボコボコにするラストシーンを思い出させる痛快さ。単なる「カッコいいアクション」にとどまらず、どこかコミカルでエッジの効いた“見せ方”に仕上がっているのが印象的です。

さらに、分厚い帳簿(?)を盾がわりに使ったり、ゆるキャラの着ぐるみ姿でガチな格闘をしたり――。「え、そんな道具やシチュエーションで戦うの!?」と驚かされる仕掛けが次々登場し、“面白アクション”と“本格アクション”の両立を楽しめます。

(C)2023「ベイビーわるきゅーれ2」製作委員会

日常パートとギャグの増量

今回は前作と比べても、ちさと&まひろの“日常シーン”が増えています。とくに、ちさとがギャンブルにはまり、まひろにイジられるくだりはコメディ色が濃厚。
しかも単なるギャグで終わらず、ラストの戦いで「私に賭けろ。杉本ちさと」と名乗りを上げる伏線になっているところが粋な演出です。ギャグとストーリーのつながりがしっかりあって、「これ、ただのボケじゃなかったんだ!」と唸らされる場面になっています。

新キャラ・ゆうり&まことが生む“切ない”魅力

今作の敵役は「ゆうり」と「まこと」の兄弟コンビ。彼らもまた殺し屋として生きる若者たちで、安定した正規クルーの道を勝ち取るため、ちさと&まひろを倒そうと画策します。
しかし、定食屋のシーンなどを観ていると、実は話が合いそうな雰囲気がすごくあるんですよね。クライマックスで激突しているにもかかわらず、殴り合いの最中に笑ってしまうまひろたちを見ると、「似たような者同士」の悲しさが際立ちます。
終盤、4人が揃って談笑するシーンでは「別の形で出会えていたらなあ……」としみじみ感じる展開に。結局、殺し屋同士だからこそ通じ合いつつも、“やるべきこと”はしっかりこなす非情さがあり、そこが良い意味で後を引きます。

(C)2023「ベイビーわるきゅーれ2」製作委員会

わが家の猫・はるも一緒に?

ちさと&まひろのほのぼのシーンを眺めていたら、うちの猫・ハルも画面を覗き込んでいるようでした。
「もしかしてハルも、アクションの迫力に見入ってるの…!?」 なんて思いたくなるくらい、映画鑑賞タイムにちょこんと座ってくれるんですよね。
そんなハルの写真もこっそり載せておくので、映画のアクションだけでなく、ふわっとした癒やしも一緒に味わっていただければうれしいです。

迫力の格闘シーンに見入っていたのかも!?

まとめ

『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』は、前作の良さをしっかり受け継ぎつつ、アクション・ギャグ・キャラクターの掛け合いをパワーアップさせた続編になっていると感じました。
前作を楽しめた方なら、きっと期待を裏切らないはず。ちさと&まひろのゆるさと強さ、ゆうり&まこととの微妙なシンパシーが重なって生まれる切なさも必見です。

今後も「ねことシネマ」では、映画レビューと愛猫・はるの日常をゆるくご紹介してまいります。ぜひコメントで、ご感想や「こんな映画も観てみたい!」などの情報をシェアしていただけるとうれしいです。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。また次回の更新でお会いしましょう。

  • IMDb『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』
    キャストやスタッフの詳しい情報、ユーザーからの評価やレビューなどが充実しています。英語サイトですが、作品の撮影秘話やTrivia(トリビア)も多く、さらに深く知りたい方にはおすすめです。
  • この記事を書いた人

HAL8000

映画と猫をこよなく愛するブロガー。 多いときは年間300本以上の映画を観ていて、ジャンル問わず洋画・邦画・アニメ・ドキュメンタリーまで幅広く楽しんでいます。

専門的な批評はできませんが、ゆるっとした感想を気ままに書くスタンス。 ブリティッシュショートヘア×ミヌエットの愛猫ハルも自慢したいポイントで、レビューの合間に猫写真や日常もたまに紹介しています。

当ブログ「ねことシネマ」で、映画好き&猫好きの皆さんに楽しんでいただけると嬉しいです。
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